行政書士 宮﨑孝記
新型コロナウイルス感染症の影響は、いろんなところに現れており、住宅建設業界にも大きな影響を与えています。ウッドショックは、アメリカにおいて自宅でリモートワークを行う市民が、郊外に新しく住宅を購入する流れが進み、アメリカでの建築需要が急速に伸びたこと。もともと、虫害や山火事等による原料不足あったことに加え、コロナによる製材所の休業も余儀なくされことなどから、世界中で木材価格が高騰しているものです。
このことは日本においても例外ではなく、2000万円の新築費用が一ヵ月先には〇%アップ、二カ月先には更に〇%アップといった先が見えない状況にあります。
一方で、「空き家」に目を向けてみると、まだまだ住める住宅が空き家になり、放置されている物件がたくさんあります。ウッドショックにより当然リフォーム費用も高騰していますが、新築のように建築費用が「数カ月で〇百万円の増」ということはありません。また、最近特に若者にあっては新築へのこだわりが、あまりなくなってきている傾向にあるように思えます。服もリサイクルショップで購入し、必要なくなれば再度売却する。新品にこだわらないこうした流れは、住宅においてもいえるのではないかと思うのです。
ウッドショックがいつまで続くのかなかなか予想できませんが、空き家を減らしていこうとする私たちの取組にプラスに作用することを期待します。