行政書士 宮﨑孝記
空き家を査定に行かせていただくと、家の中に沢山物が残っているお宅があります。中には、昨日まで住んでいたような生活感がありありの家もあります。仏壇や神棚もそのまま。売りやすいのはもちろん何もない家です。購入希望者さんは、何もない状態だと、例えばテレビをあそこに置いて冷蔵庫をここに置いてと、想像を膨らませることが容易にできます。物が残っているなかでは、なかなか自分たちの生活しているイメージがわきません。まずは片付けを勧めるのですが、「売れるかどうかわからないのに費用をかけたくない。買い手が決まったら片付けます」と言われるケースが多々あります。こういう場合、やはり売却まで時間がかかります。
先日、片付けを終わったお宅があり、売買金額を決めて空き家バンクにも掲載し、物件流通サイトにもアップしました。すぐに反響があり、内見もいつでもできることをお伝えしています。今後購入されるかどうかはわかりませんが、処分を決めてお金をかけ、家の中も何もない状態にしたことが早い反響につながったことは間違いありません。
できるだけ早く処分を考えるなら、まずは家の中を片付けられることをお勧めします。