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第一回おすすめ書籍 『【新版】小さな会社★儲けのルール』

行政書士 高杉 将寿

皆様初めまして、本ネットワークで社会起業家様をご支援させていただく事業を仰せつかりました、行政書士の高杉と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

 私は長らく銀行や税理士事務所に勤務しており、企業様をお金の面からご支援させていただいておりました。企業様のお財布の中身がわかる状況におり、企業様の内面と外面の両方を存じ上げていたわけです。一見非常に華やかに見えますが、実のところ内情は火の車の会社様や、一見地味でいらっしゃいますが、お金も人も非常に安定し、しっかりしていらっしゃる会社様など、会社様の真の姿を拝見してきました。そうした経験を積む中で、永続的に発展される会社様は一体どのような会社様なのか?は私の永遠のテーマとなり、現在も答えを模索している最中です。

 答えを模索し、様々な書籍を拝読させていただく中で、この本は素晴らしい!是非色々な方におすすめしたい!と思う本に出会うことがございます。本コラムは、これから庄原市で頑張って起業される方のご成功をお祈りし、珠玉の一冊をお届けしていきたいと思います。

ベンチャー起業の10年後の生存率は、6.3%との記事を拝見したことがあります。お客様の絶対数が少ない中山間地域での起業となると、さらに廃業の確率は高まるかもしれません。廃業されないまでも、個人からの手出し資金や金融機関からの借金が積もり積もって、どうにもならなくことも考えられます。その様な方が一人でも少なくなる様、選りすぐりの経営に役立ちそうな書籍のご紹介をさせていただこうと思った次第です。

 記念すべき第一回は、『【新版】小さな会社★儲けのルール』です。テレビや新聞で紹介されるベストセラー経営書の著者の多くは、上場企業の経営者や、GAFAの様な世界的規模の経営者が多いです。それらの書籍は決して役に立たないとは申しませんが、日本の地方の企業様に直ちにあてはまらない部分も多いと思います。

 著名な会計学者の武田隆二先生は、大企業を大人、中小企業を子供になぞらえ、大人の服を子供にそのまま当てはめるのは適切ではない、と中小企業には大企業向けとは別の、独立した中小企業に向けた会計制度の必要性を訴えられました。

 これは会計制度だけでなく、経営戦略にも通ずるお話しと思います。中小企業は大企業とは全く異なる戦略を採ることが必要になります。

 中小企業は、絞り込みが大事です。大企業は、取扱商品を多く・営業エリアを広く等、拡大戦略を選択しますが、同じ事を中小企業が行えばどこかで無理がきます。そもそも、人もお金も大企業より少ない中小企業は、大企業と同じ事を行ってはいけないのです。中小企業は、取扱商品・営業エリア等をとにかく絞り込むことが必要です。そして何より、この商品やサービスなら○○さんというブランドを、一日も早く確立することが大切です。

日本で一番高い山は?との問いに対し、多くの方は富士山と答えることが出来ます。しかし、日本で二番目に高い山は?との問には、多くの方は困ってしまうのではないでしょうか?それくらい、一番になるということは大切なことです。

商品・エリア等を絞り込み、そのジャンルでいち早くナンバーワンのポジションを確立し、庄原で○○なら○○さんと言われるブランドを確立して下さい。そのことは皆さんの商売のご成功を、きっと早めてくれると思います。その具体的方法をお考えいただくにあたり、本書は皆様の心強いパートナーになってくれるはずです。

書籍名:【新版】小さな会社★儲けのルール