行政書士 宮﨑孝記
都市部ではあまりないでしょうが、田舎では自宅の敷地内に先祖代々の墓がある場合があります。既に空き家になっていて家の処分をしようとした際、すぐそばに墓があるというのはやはりマイナス要因になります。そこで、「墓じまい」を行い、更地にして一緒に売買する。若しくは、撤去を条件に売買することになります。売り主さんとしても、家を処分した後に、お墓参りにだけそこに行かせてもらうというのはやはり気が引けるものです。
この墓じまいですが、当然、勝手に掘り返し遺骨を移動することはできません。まずは、現在の墓のある市町村の役所で「改葬許可証」を発効してもらう必要があります。それをもって、次の新しい墓所のある役所に届け出ることになります。
また、墓じまいには、墓石の撤去・解体・処分や基礎部分の撤去作業費など、意外と費用もかかりますから、事前に見積もりを取っておくことが必要です。
「空き家を処分したいが、墓があって処分できない」と悩まれている方、墓じまいをすることで解決します。